花は「無償の愛」をくれる。
 
精神的な生活と心の充足のためには、「無償の愛」を学ぶ必要がある。
 
どんな相手でも、その人を無条件に愛するのはとてもむずかしいことだ。
 
私たちが愛そうと思う相手は、気に入らないことを言ったり、したり、期待を裏切ってくれる。
 
そうすると、こちらも腹は立つし、愛情に条件をつけたくなってしまう。
 
『あなたが変わらないとダメ。
私の期待通りにしてよ。』
 
こうなると、「無償の愛」ではなくなってくる。
 
その点、植物ならそのままで愛することができる。
植物を育てるのは無償の愛をそそぐ絶好のチャンスだ。
 
無償の愛は与える側と受ける側のどちらにも、平和な気持ちをもたらしてくれる。
 
植物を育てて愛してみよう。
毎日それをながめて、その植物に話しかけてみよう。
ただ愛するだけだ。
 
植物に注ぐ愛情には、イライラや憤りはまったくない。
 
植物を見るたびに、愛情を注ぐ練習をする。
 
しばらく続けて、愛をそそぐ心地よさに気づいたら、周りの人にもそそげないか、試してみよう。
 
じきに、愛情と思いやりが植物以外にも向けられるようになってくる。
 
相手が変わらなくても愛せるように練習しよう。
ありのままのその人を愛せるようになろう。
 
植物は“愛情のパワー”を教えてくれる。


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