口論するときには、相手の意見を聞いて理解するといい。
 
よく考えてみると、口論したときには、相手は相手なりに自分が正しいと思い込んでいる。
 
あなたも、私も、自分が正しいと思い込んでいるのだ。
 
そしていつも、自分に味方する。
 
相手の意見を理解しない、何も学ばないという姿勢は、必要のないストレスを増加させる。
 
そうではなくて、まず相手の意見を理解しようと努力すると意外なことが起こる。
 
まず、相手の意見に耳を傾けると、自分の心が傷つくどころか、相手に対してもっと親しみを感じることができる。
 
相手が自分と全く反対の意見を言ったときには、何か新しいことを学べないかと考えてみよう。
 
相手をやっつけるのではなくて、単純に自分とは違う見方を知りたいと思えばいいのだ。
 
相手の間違いを指摘するのではなくて、充分に話を聞いてあげて満足してもらう。
 
いい聞き手になる練習をするのだ。
 
相手の意見を優先させたからといって、信念がないとか、自分の非を認めたということにはならない。
 
まず、最初に相手を理解しようとしているだけだ。
 
相手の立場や意見を理解すると、新しいことが学べる。
視野も広がるし、
こちらが態度を和らげれば、相手も和らげる。
 
さらに、相手もこちらの意見に耳を傾けてくれるかもしれない。
 
それに、自分の主張よりも相手を優先させるのは、無償の愛の練習になる。



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あるがままに受け入れる
 
何らかの問題や支障は人生につきものだ。
 
本当の幸せは、抱えているいろいろな問題が消えたときに来るのではない。
問題が起こったときに、その問題を気づきと忍耐を学ぶ場として受け入れたときにやってくる。
 
心豊かに生きるための基本は、いろいろな問題を、心を開くための場と知ることにある。
 
確かに、解決しなければならない問題もあるだろう。
 
でも、問題の多くは、生きていく上での自分の理想と現実の間にできたギャップを何とか埋めたいと思い、もがくことで生じる。
 
心の平和は、成功と失敗、喜びと悲しみ、誕生と死といったものの両方を理解して、受け入れることで得られる。
 
人生で起こる問題は、私たちに忍耐を教えてくれる。
慈愛や謙虚も学ばせてくれる。
 
苦難は人の成長と心の平和に必要なものだ。
なんの苦労もない人生には、成長する機会がほとんどないようだ。
 
問題から逃げずに、人生の大切な一部だと受け入れることをおすすめしたい。
 
あるがままに受け入れると、幸せが訪れる。
 
 
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花は「無償の愛」をくれる。
 
精神的な生活と心の充足のためには、「無償の愛」を学ぶ必要がある。
 
どんな相手でも、その人を無条件に愛するのはとてもむずかしいことだ。
 
私たちが愛そうと思う相手は、気に入らないことを言ったり、したり、期待を裏切ってくれる。
 
そうすると、こちらも腹は立つし、愛情に条件をつけたくなってしまう。
 
『あなたが変わらないとダメ。
私の期待通りにしてよ。』
 
こうなると、「無償の愛」ではなくなってくる。
 
その点、植物ならそのままで愛することができる。
植物を育てるのは無償の愛をそそぐ絶好のチャンスだ。
 
無償の愛は与える側と受ける側のどちらにも、平和な気持ちをもたらしてくれる。
 
植物を育てて愛してみよう。
毎日それをながめて、その植物に話しかけてみよう。
ただ愛するだけだ。
 
植物に注ぐ愛情には、イライラや憤りはまったくない。
 
植物を見るたびに、愛情を注ぐ練習をする。
 
しばらく続けて、愛をそそぐ心地よさに気づいたら、周りの人にもそそげないか、試してみよう。
 
じきに、愛情と思いやりが植物以外にも向けられるようになってくる。
 
相手が変わらなくても愛せるように練習しよう。
ありのままのその人を愛せるようになろう。
 
植物は“愛情のパワー”を教えてくれる。


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期待を捨てればいい
 
私たちは、本当にマジメ過ぎるようだ。
 
軽く受け流すフリをしている人も、本当はやっぱり生真面目（きまじめ）なのだろう。
みんな、不満を感じながら生きていて、ピリピリしている。
 
誰かに文句をいわれてしまったり、
渋滞に巻き込まれて、遅刻してしまったり
買い物しすぎてカードの支払いがたまったり、
順番待ちが長すぎたり、
料理を焦がしたり・・・
 
ピリピリネタは尽きない。
 
ピリピリするのは、思ったとおりに物事が進まないときに、こんなはずじゃないと感じるからだ。
 
自分の思い通りにいかないのが人生である。
 
期待通りに人生が進まないと、苦しく思う。
 
この生真面目さから抜け出すには、自分に問題があると認めることだ。
 
『もっと気楽に生きたい』と願うことである。
 
自分の緊張感は自分で作り出していることを認めよう。
 
私たちは何かがうまくいかないときに悩んだりするが、期待を捨てて、人生をあるがままに受け入れると自由になれる。
 
何かに執着すれば生真面目になるし緊張もする。
何かを手放せば、軽くなる。
 
人にやさしさを期待しないでいると、人に冷たくされても悩んだりしないで済む。
もし、やさしくしてもらえたら、うれしくなるだろう。
 
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今から100年後は、どうなっているのだろうか。
 
確実なことは、私たちのほとんどははいないということ。
 
時の流れは早いから、100年間はそんなに長い時間ではないはずだ。
 
誰かに意地悪されて落ち込んだとしても、
パソコンが壊れてどうしようと焦ったとしても、
仕事でミスして大変だったとしても、
旅行に行くお金が無くても、
車を買うお金がなくても・・・
 
100年後には、何も関係ない。
なんの意味もないのだ。
 
だから、100年後を視野にいれて考えると、小さな揉め事や悩みに対する見方が変わってくる。
 
100年後に、この“私は失敗したと嘆いている時間”を覚えている人は誰もいない。
誰も、気にしない。
 
こう考えると、小さなことで悩んで、ストレスや緊張に陥らなくてもいいという気持ちになってくる。
 
 
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